【弊社従業員による不適切な対応に関するお詫び】 pic.twitter.com/8e8tc5DY9M
— イオンシネマ【公式】 (@AEON_CINEMA) March 16, 2024
車椅子ユーザーが、映画の鑑賞後、スタッフから今後は別の劇場を利用するよう伝えられたという趣旨の投稿をしたところ、イオンシネマ側の対応を巡り議論を呼んでいた。 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_65f52479e4b0b4d0b899745f?utm_campaign=share_twitter&ncid=engmodushpmg00000004
というわけで、絶賛、炎上しているこの話ですが、僕も一言載ってみたいと思います。
自分も身体障害者手帳を持っていて、かつ、精神障害者保健福祉手帳を持っている身としては、時には健常者の理解と助けが必要とされる場面に出くわすことはあるのです。
いろいろ意見はあると思いますが、結論から言えば、
「イオンシネマの対応は良くなかった」
と言わざるを得ないでしょう。というのも、この炎上している様々な意見の中で、皆さんがもっとも忘れがちになっている「社会福祉」というのが掛けているように思います。
意見の中には、迷惑な客であることに間違いない、補助が必要ならばそういうところに行けばよい、など、比較的、健常者中心の視点で語られることが多く、この意見のやり取りに障がい者が参加している比率は結構少ないと思います。まったくいないわけで無く、別の車椅子ユーザが方が投稿していたり、意見を仰っているのがありますが、近代社会になって新しい考え方が広まっていく中、社会福祉というのは、大きな意味を占めてきました。
障がい者の人間は、僕もそうですが、健常者のルールに従っていることが多く必死になって付いていっています。比較的、大企業や行政はわかっていることが多く、配慮をしてもらえることが多いのですが、僕の勤めている会社もそうですが、補助金や助成金をもらって、障がい者たちには知らん顔して健常者と同じように働くことを求めています。
社会には障がい者が絶対につきものですが、健常者の皆さんが関わり望む障がい者というのは、健常者と変わらない人なのです。
この時点で、障がい者の障がいというものがどんなものが分かって居らず、健常者と違って必死になってついて行っているのがわかりません、だって目に見えるところは、健常者と同じようにこなしているのですから。ですが、だからといって障がいの大変さがなくなったわけではありません。陰で努力をしているだけです。
どうしてもダメなときや、手が必要なときは、ヘルプを健常者に求めます。
その時に、
「いい迷惑だ」
「そういうところいけよ」
「甘えるんじゃない」
とか言われると、目に見えないところで必死に頑張っている障がい者は、置き去りにされ、かつ批難されるのです。
この世界は平等ではありません、ですが、公平にすることはできます。その時に、どうしても健常者の助けというのが必要になることがあります。
イオンシネマの対応は、本音でしょう。
しかし、考えてもみてください。なにもかも本音が通るわけではありません。黙っていることも大事だと思います。
公平や社会福祉に対しての理解がありません。いや、個人レベルならまだ良いのかもしれませんが、会社の対応として出してしまったのは最悪の判断だと言えるでしょう。
僕はイオンシネマの対応に批難をします。これは社会福祉の観点からも、企業福祉の観点からもいけないことです。でも、できないことをしろ、とは言いません。できないことは、できないのです。
その上で、個人で障がい者を批難している人に問うてみたいのです。
「貴方は社会福祉をご存じですか?」
と。そして、
「貴方は健常者ですね?、違いますか?」
とも問うてみたいです。